白子森

々に一人で山に入る。悩んだ末に白子森とした。
筑紫森、岩谷山の斜面がいい色。三内川周辺も紅葉が凄い。
近場でこんなに綺麗な場所がある。
昨日奥森吉でなく、ここにカミサンを案内した方が良かったかな、
などとあれこれ思う。

井出舞沢の林道は落石崩壊で登山口まで入れなかった。
空きスペースに駐車。この周辺にはキノコ採りの車5台ほど。
単独のキノコ採りのおじさん達と道々、キノコ談義。
昨日ナメコを20kg採ったとか・・今日は別なシロで
採るらしい。彼らは足が速い。一人ずつ、自分のシロに
林道から消えていった。一時間ほどで白子森登山口に。

凄い急斜面の登りが始まった。この周辺はすべて葉が落ち
きれいなブナの樹肌がまるみえだ。太平山地の綺麗なブナ達
は素晴らしいのだ。
30分ほどで支稜尾根。道々、真新しい木々の切り口があり、
つい最近、刈り払いされた模様。藪を覚悟してきただけに
ラッキーだ。(^^)/

主尾根まで30分。ブナ林から灌木帯になる。
途中、遭難碑。化けて出ないように、手を合わせる。
昨日、秋田の源流という本に、霊に誘われてここで一夜を
明かし、花電車を見たという話がでていたので、俺も
誘われたらどうしようかなどと、心配したのだ。主尾根より
30分ほどで三角点のある山頂についた。当然ながら、俺一人。
東側は灌木が無く見晴らしがよい。西側は灌木が邪魔している。
雨前のぼやけた曇り空で鮮明な展望はないが、薄く遠望があり、
森吉山、八幡平、秋田駒、羽後朝日、和賀岳・・・。
太平山は灌木の間から、端正な三角を見せている。やはり
山容からいって、太平山地の盟主である。
白子森は太平山地の最高峰だが、ちと山容が地味か?
よって誰もおらず、静かすぎるハイクが得られる利点ありだ。

登山口には1時間ほどで下った。林道途中で藪からキノコの採りの
おじさんが下りてきた。岩見三内キノコ採り31年の71歳。
マイタケは今年15kgとか。かくしゃくとした歩き。
今日はナメコとムキタケだそうだ。

朝会ったキノコ採りおじさん達の車はもう無く、我が車と
一緒したおじさんの車があるのみだった。程なく、走ったら
雨がぽつぽつ落ちてきた。


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2001年10月28日(日) 曇り ひとり
林道終点820→登山口925→支稜尾根1000→主尾根1030
→山頂1100/1140→林道終点1350
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