奥乳頭・大白森山


敬老の日を含む連休に八幡平から鶴の湯に至る縦走計画に加わった。
天気予報に雨の文字は無かったが、いざ出発の藤七温泉の朝、外は非情にも雨だった。梅雨前線が北東北に居座ってしまったのだ。日和見な僕は
安全第一と縦走計画の中止を提案した。朝の天気予報では明日も期待できないものだったのだ。とりあえず縦走はやめて、前日車をデポした乳頭温泉の鶴の湯林道に向かった。デポ地点で再協議し、小屋泊まりの準備を
無にするのはもったいないとの結論に至った。お世話になる避難小屋
の候補として、まずアクセスの楽な田代岱小屋を提案したがあえなく却下され、大湿原に覆われた大白森を越えての大白森山荘に向かうことになった。

いきさつはどうであれ、初めてのコースは興味深いのだ。今にもふりだし
そうな雲の下を歩き始めた。小白森山には小さな湿原があった。
ブナ林の林床は見事な笹藪。タケノコ採り達が残したゴミが結構目立つ。
途中真新しい熊の足跡があったので、初めて爆竹を使用した。背の高い
笹をかき分けて登った後、広大な大白森の湿原が現れた。7月に行った
田代湿原よりも大きいようだ。会津田代と同じくらいか。花はリンドウと
ウメバチソウ。もう草紅葉は始まっていた。ここでランチとした。

笹をかき分け大夫下りたところに小屋は建っていた。この周辺も見事な
笹藪である。笹が濃すぎて、キノコを探す森としては不適だ。
小屋の前にわき水のいい水場がある。小屋はだいぶ老朽化し、
2階への外階段は半壊状態。トイレは2階にあり、ウンチが上まで
詰まっていた。

15時頃、大深山荘から新潟の単独男性が見えて、一同吃驚。
晩飯はホットウイスキーを飲みながら、道すがら採取したアミタケ、
ナラタケ、紫シメジモドキを入れたラーメン。
幸いにもネズミの動きは鈍く、激しい雨音だけの一夜であった。
翌朝は雨の中往路を戻り、観光客の多い鶴の湯で汗を流した。


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2001年9月15日と16日(土、日)
天候 15日 朝雨後、曇り、夕方から雨
   16日 曇り後雨
行程 15日 鶴の湯林道900→小白森山→大白森山→小屋1330泊
   16日 小屋730→林道1030
      メモ無しでいい加減な時間
メンバー 4人
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