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神室山には26年前のお盆休みに登った。集中豪雨の被害で道路が決壊し、金山町から有屋登山口まで炎天下の車道歩きで疲れ果て、山頂小屋には日が落ちてから辿り着いた。ネズミに苦しめられた一夜を過ごし、寝不足だった翌朝に見た火打岳の遠さに気が萎えて、小又山から西の又林道に下りて大堀駅まで林道を延々と歩いたものだ。結局その後神室には縁がなく、火打岳から木蔵山までの主脈縦走はいつも宿題として残っている。 今回は秋田側からの沢沿いを登り、尾根筋で降りる周回コースである。登山口周辺はアイコが無数にあり、枝尾根直下には大振りなキヌガサソウの群落が満開状態、またこれも大振りなシラネアオイの群落も斜面の至る所にあった。25年前圧倒された切れ落ちた深い谷と火打までのやせた主稜線はそのままだ。やはりアルプス的山容は迫力があり、秋田の山ではないみたいだ。 前神室から見た火打岳は裏銀座から見た槍が岳のようで心が惹きつけられた。 |
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