日本一のブナ探訪

日本一のブナ様、若葉一杯

抱返渓谷から大相沢林道に入り、悪路を行くと、路肩崩壊で通行止めとなった。林道を歩き分水嶺の峠がブナへの入り口だった。何の標識もない。確かな踏み跡がついている。もう芽吹きは終わり、初夏の緑の様相。林床がヒバの幼木の葉で埋められていて、とても珍しい森だ。ブナはポツポツ、主な木はヒバである。タムシバ、ムシカリ、ムラサキヤシオの花。入り口から約50分程で日本一のブナが現れた。思ったより小柄である。手で触って挨拶をする。窪みがあり容易に二股部までは登れるが・・『ブナの山旅』著者の坪井さんが登った後、膵臓炎になったとの記述が頭をよぎった。苦手な樹木のスケッチに挑戦だ。戻りは木々の間から白岩岳が見えた。

林道の戻りは秋田の面々から秋田モードの山菜採りを学習することができた。素晴らしい山菜文化があるとビックリしたのだ。まず沿道には大きなフキだらけ、一株に3本の茎があり、秋田では中央の茎はまずいので採らない。ナイフで切って茎の中央部が黒いのは虫があるからだめ。茎が赤いのはまずいからだめ。秋田ではまずいフキは採らずおいしいものしかとらないらしい。ゼンマイは男ものは採らずのこす、女ものだけの場合は必ず一本のこす。などなど。山菜のおいしい食べ方も、家それぞれにノウハウがあるらしい。面々の指導で初めて山ワサビ、アイコ、ボンナを採取した。シドケ、タラノメ、コシアブラもある。コシアブラはあまり採らないようだ。大きくなったウド。 秋田山菜文化にふれた貴重な経験ができた。面々に深く感謝。

雨が降ってきたので、抱返渓谷ハイクはやめて、夏瀬温泉へ。ひなびた20年前風の一件宿。古いが風呂は清潔、露天風呂もあり。入浴料400円。

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【 日 時 】2001年5月19日(土)           
【 天 候 】曇り           
【 行 程 】大相沢林道崩壊地→入り口→ブナ日本一→戻り
【メンバ】k先生、男性3人、女性2人、おれ
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