雲海を堪能した南八ヶ岳
天気予報ではこの三連休の天気はダメらしい。じゃりさんのREPで気になっていた
青年小屋(別名、遠い飲み屋)で、雨の中酒でも楽しむかと行ってみることに。
行ってみたら雨じゃなく、思いの外天気がいいので、予定にはなかった南八ヶ岳の
縦走をする事になってしまいました。
先週のまっぷこんたさんの編笠山報告、昨年のクリスチィーンさんの報告を持参し、
利用させていただきました。
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【 山 名 】編笠山、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳
【 山 域 】八ヶ岳
【 日 時 】1997年9月13日(土)〜15日(月)
【 天 候 】13日 くもり 時々 晴 、夜 雨
14日 高曇り のち 晴 のち 霧 のち 雨
15日 雨
【コース】13日 観音平 1030→ 押出川 1220/1245 → 編笠山 1350/1505
→ 青年小屋 1530(泊)
14日 青年小屋630→権現岳730/800→キレット小屋910/930→
赤岳1050/1130→展望荘1200/1220→横岳1310/1320
→硫黄岳1410/1420→赤岳鉱泉1530(泊)
15日 赤岳鉱泉700→美濃戸口バス停
【メンバ】かむろ、工藤 以上2名
【参考書】昭文社エアリアマップ31・八ヶ岳
TRK#00736 まっぷこんたさんREP、TRK#00036 じゃりさんREP、
REP#01906 クリスティーンさんREP
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**13日・出発**
鹿島は朝、雨。インターネットの清里予報では今日は晴なのだ。
先週の奥日光でもこのインターネットの局地予報は大当たりダッタので
天気は安心だ。 今日は久々に公共機関利用。
これも珍しくカミサンが赤飯のおにぎりを用意してくれた。感謝。
予定どうり、高い山には雲がかかっているが山梨はいい天気だった。
**編笠山へ**
タクシーでついた観音平は満車。山にはガスが懸かっていた。
先週のまっぷさん報告どうり、マツムシソウがおでむかえ。
キノコとりの人がかなり入っている。 私の足下に生えてあるキノコはなにか
ときくと「ホテイシメジ」。黄色いぬめったやつはときくと「ハナイグチ」。
カラマツの代表的なキノコらしい。いい勉強になった。
道なりに数多くのトリカブトの紫の花が姿を現し、きれい、きれい。
先週のまっぷさんの報告では咲き始めと記載されていたが、今が満開か。
まるでトリカブトロード、こんなのは初めての体験。
編笠山頂は北八ヶ岳の中山みたいな石ゴロゴロの広い山頂だった。
これが報告にあった真新しい山梨百名山の木標か・・・。
南アルプスは大部分雲でみえず。 権現にはガスがかかっている。
ウイスキーの水割りを飲みながら権現山頂部にかかっているガスが切れるのを待つ。
おお切れた、そしてまたガスが沸いて・・・・。 南アにかかっている雲の変化が
美しくなかなかに見せてくれた。
**青年小屋**
天気予報が悪かったので、キャンセルが多く、大広間には7人とゆっくり。
テント場の草地で寝ころび、青空と流れ行く雲をみる。
落書き帳に「95、8、31 FYAMA ぶるんねん」の文字を発見。
ぶるんねんさん、なつかしい、最近見かけないデスね。
ついでに自分も真似をして「FYAMA かむろ」と書いた。
楽しみにしていた食事の後の「遠い飲み屋」を体験することなく、
7時半に寝てしまった。 翌朝の竹内さんの話では11時までやったそうな。
起きて行くつもりだったのに・・・・・。
**14日・権現岳へ**
起きてみたら、高曇り。 富士が、権現岳がはっきり見えているではないか。
ラッキー。 午前中は確実に天気は持ちそうだ。 急遽、赤岳まで行ってみる
事にした。 乙女の水に立ち寄り、水補給。 冷たくいい水場、雰囲気もいい。
ギボシへの登路から振り返ると、雲海に浮かぶ鳳凰三山、北岳、甲斐駒、仙丈
の南アの山並、そして富士山。 シアワセ
権現岳の山頂は狭く、絶壁でのんびりできないので、分岐で休憩。
これからの赤岳の勇姿がせまってきた。 アレヲノボルノキツソウ
**赤岳、そして展望荘へ**
茨城の篭岩みたいな梯子で一気に下りる。チトスリル
結構な岩場の下りで、キレット小屋へ。 小屋はやっていない。
小屋脇にコマクサの保護地、少しのコマクサが咲いていた。
ここからの竜頭の峰への登りは、岩場の急登で、下にいる女性パーテイ
に落石してはならじと、一歩一歩かなり神経をつかいました。
それにしても登りがいがありましたデス。
赤岳山頂からは雲海に浮かぶ南アの山々、奥秩父、権現、阿弥陀、中岳、
横岳、硫黄、天狗、富士と天気予報からでは想像できなかったような
パノラマが広がってました。何という幸運なのだ。
陽も射してきて、最高・・・・もう満足そのもの。
以前から評判がいいので泊まってみたかった展望荘には12時着。
もっと遅ければ泊まったものを。しかたないので昼食カレーライスを食べた。
またの機会にと横岳に向かった。
**横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉へ**
横岳への岩場の登りでは疲れを感じ始めていた。 横岳の下りから、ガスが覆い
始め小雨となった。 新品の雨具を装着。 新しいので発水性バッチリ。
硫黄への登りでは完璧にガスの中となり、視界不良。ケルンもあり、道は明瞭。
赤岳鉱泉への樹林帯の下り道から、雨は本降りとなった。
22年ぶりの赤岳鉱泉は今風にきれいになり、かなり変わっていた。
**15日・美濃戸口へ**
朝から本降り、しかし横岳稜線は見えている。 赤岳に行くパーテイもいた。
心置きなく下れるから、雨の下山は大好きなのだ。
下りも最高のパターンと相成った。
22年前捻挫してようやく下った雪道の記憶を思い返しながら、今回は
新品の雨具と傘で快適におりることができた。
**南八ヶ岳印象**
短い距離に高低差のあるピークが続き、登りがい下りがいがありました。
特に権現〜赤岳間。
北の山と違って、20台の若い男女が多いのも驚きでした。
若い人も山に登っているんだと再認識。
展望が楽しめていい山歩きでした。久々のヒットハイク!