体がボロボロになった飯豊・北股岳

夏休み休暇で山形県側から北股岳に娘と登ってきました。
一日目はこれ以上無いくらいの快晴で念願の飯豊連峰の中心部を
はっきりと見ることができ、十分満足しました。
当初予定では、2日目に木八差岳ピストンで頼母木小屋泊でしたが
悪天候のため風雨の中を降りてしまいました。
久々に食糧二人・二日分と寝袋を背負っての梶川尾根は休み休みの
肉体的に厳しい登行でした。
そんなもので11日以降かなりの筋肉痛におそわれ、これ以後に予定
していた山行はすべてキャンセルと相成ったのでした。
飯豊は肉体的に厳しい第一級の山でした。
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【日 程】97年8月9、10日
【天 候】8/9快晴→8/10強い風雨
【コース】8月9日
     梶川尾根登山口530→湯沢峰740→滝見場845→五郎清水945→
     梶川峰1125→扇の地紙1240→門内小屋1340/1510→北股岳1610/1630
     →門内小屋1730
     8月10日
     小屋830→梶川尾根→登山口1240
【メンバ】カナと二人
【山 域】飯豊山地
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8月8日 鹿島からの車移動、飯豊山荘泊
 朝5時自宅を出発し、天狗平には13時着。天候は小雨曇天で暑くなく
 ドライブには最高の日よりだった。 23年ぶりの天狗平だ。
 前回は石転び沢コースだったが、今回は娘もいるので尾根コース。
 明日のハードな登りに備え、飯豊山荘に泊まることにした。
 大部屋に同宿した10名の人はすべて明日石転び沢らしい。
 ここの温泉はチト熱めでのんびり入っていられなかったのが残念。

8月9日 梶川尾根登行、北股岳ピストン、門内小屋泊
 登山口からはいきなりの急登。半端じゃない。なんとか喘ぎながら
 湯沢峰にたどり着く。滝見場からは飯豊の主稜がはっきり見えた。
 前回の飯豊山行ではガスの中の縦走だったので、初めての間近な
 ご対面。
 登山口での先行者は2組あったが追いつけない。後続者にも会わない。
 娘と二人で喘いで登るのみ。 途中降りてくる大学生パテイと
 高校生パテイに会う。 さすが飯豊いつもと違い若い男女が多い。
 次の梶川峰までもかなりのハードな登りがつづきました。
 ここからはお花畑もありの草原状の気分良い尾根となりましたが、
 花を楽しむ余裕は無く(紫のマツムシソウが目立っていた)、
 早く小屋についてのんびりしたい、いやビールをのみたい一心だけで
 なんとか門内小屋にたどり着きました(本日のチェックイン第一号)。
 ビール700円うまい。2本飲んでもう歩きたくない状態。
 水場は雪渓がかなり後退したので結構な下り、その登りは大変つらい。 
 明日の天候は悪化しそうな予報ダッタので、体に鞭を入れて北股岳ピストンに。
 山頂には同じ茨城からきた二人の若者組のみ。
 本日は夏山とは思えないほど良く遠望がきいて、粟島、佐渡島が大きくみえた。
 新潟側にはいろんな山々が見えているがさっぱり山名がわからない。
 唯一わかったのは二王子岳、なかなかのボリュウムと山容である。
 また門内岳に連なる二の峰〜滝沢峰の尾根も山容がいい。
 エブリサシ岳はここからだとあまり魅力的山容ではない。意外と
 カイラギ、烏帽子が大きいのだ。飯豊本山はとおく、大日岳はデッカイ。
 小屋は本日20名程度でほぼいっぱいだった。新潟の花火が小さく見えた。 

8月10日 梶川尾根下山
 天気予報どうり夜半から強風が吹き荒れ、凄い音。
 朝方からそれに雨が混じり、テントの人達が小屋に避難してきた。
 小屋のサッシから雨が風圧で漏れてきた。じめじめした大混みの
 小屋で停帯する気にならず、思い切って降りることにした。
 主稜線は吹き飛ばされそうな強風と痛いくらいの雨粒。
 尾根にはいると風は弱まり、これだったら楽勝的状況に。昨日
 めでる余裕もなかった花畑のキスゲ、マツムシソウ、コバイケイソウ
 が雨の中で幻想的にきれいだった。
 またブナ林も見事で、会津小野岳の下りに似ていた。
 昨日の登りでは登ることに精一杯で全く持って観察する余裕もなかった
 事を再確認した次第。
 また、ゴアの雨具が全くだめになった事も確認できた。 
 
                かむろ