下見をかねて甲子山から中の大倉尾根へ

福島出張の帰り、甲子山の下見と先週のシモンさん報告にあった中の大倉
尾根のシロヤシオ鑑賞を目的に奥甲子温泉から北温泉まで歩いてみました。
甲子温泉から那須への縦走は22年ぶりでした。
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【日 程】97年6月7日(土)
【天 候】曇り強風
【コース】奥甲子温泉530→猿が鼻630/640→甲子山720/730→坊主沼830→
     須立山920→大峠分岐1000→三本槍岳1015/1030→中の大倉尾根→
     北温泉1330/1445→北温泉入口バス停1500
【メンバ】単独
【山 域】那須山塊
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奥甲子温泉へ
 降り口は東口と高原口の2つ、R289からのアクセスの良さで東口が待ち合わせ
 にはいいみたいデス。タクシーで真新しいR289のトンネル道をいくと、奥甲子
 温泉はすぐでした(駅から所要30分程度)。
 温泉の手前、川の下流に焼却炉のある広場があり、駐車場として利用できます。

奥甲子温泉大黒屋
 22年前と変わらぬ佇まい。夕食が豪華になったせいか料金がチトタカイ12000円。
 泳げるように広い風呂は相変わらず熱くなく適温でいい湯だ。

甲子山へ
 国道289号の標識がある山道をいく。つづら折りの傾斜の緩やかな道である。
 ブナが素晴らしい。 斜面の登りが終わると尾根どうしの直線的な道に変わり
 両側にネマガリタケが採れそうな笹薮がでてきた。 
 猿が鼻でおにぎり一個中に地元の3人パーテイに抜かれた。
 甲子峠への分岐を過ぎ若干の登りの後、甲子山山頂についた。 所要約2時間、
 さほどのアルバイトもない楽ないい道です。
 会津側からの風が強く寒い、雲ガスで展望は全くなく残念だ。那須への稜線も
 一面ガスり、雲が流れていく。会津の天気予報が曇りだから今日午前中は
 こんなものか・・・・とあきらめだ。 山頂は20人程度が限度のようで広くない。
 朝飯のおにぎりをまた食べて、縦走の決断。3人組はピストンらしい。

須立山、大峠分岐へ
 すぐいくと展望がきくようないいところ有り、山頂が混んでいた場合の代替地
 にいいかも。
 風が強いので樹林から雨垂れが落ちてくるマルデ雨のよう、雨具の上衣着用。
 刈り払いされてない道なので笹露でズボンと靴中びしょびしょ(雨具の下をワスレタ)。
 ロングスパッツも必要だったと後悔だ。
 ミネ桜のトンネルを過ぎ、少しいくとガスの中に静かにたたずむ坊主沼避難小屋が
 現れた。 22年前にも閉口したネマガリタケの斜面トラバースには苦労する。
 ロープがかけられたガレ場を登ったら、ようやく須立山。下半身濡れ濡れで
 展望もなく寒い寒いの連発。 手もかじかんでメモの字がかけない。
 大峠分岐手前で電動鎌の音がしてきた。登山道の刈り払いの人だった。
 ご苦労様とあいさつ。 刈り払い直後のすっきりした道を行くと分岐でした。
 尚、須立山周辺は石楠花満開でした。

三本槍岳へ
 分岐からの道は笹露攻撃もなく、全く天国と地獄の対比に似た、ルンルンの
 歩きやすい道。少しづつズボンが乾いて・・・・ウレシイ。
 強風の三本槍山頂で風を避けながらランチ。 さすがにいろんなパーテイが
 登ってくる。 こんな寒いときは暖かいものが食べたいのだが、今日は
 ガスを持ってきてない・・・・・後悔。 展望が得られるまで待とうかと思ったが
 かなり時間がかかりそうなので(多分午後だろう)、早々とシロヤシオが待っ
 ている中の大倉尾根に出発。 この周辺も石楠花見頃でした。

中の大倉尾根から北温泉へ 
 主稜線の西側は風もさほどなく、展望が開けて中の大倉尾根、赤面山、朝日岳
 、八溝山、関東平野も見渡せる。 赤面の山頂付近は石楠花でピンクに見えた。
 ようやくハイク気分の下山となった。 
 降りていくと見上げるようなシロヤシオの大木に遭遇。満開である。
 シロヤシオとは葉がついた状態で咲いている白いツツジなのでした。
 葉のない状態で咲いているアカヤシオみたいなものだと誤解してました。
 ネマガリタケの密生した薮も続きます。ずっと数多くのシロヤシオが咲いて
 いました。 この尾根は2回目ですが、紅葉といい、春の花といい展望も良く
 第一級のコースと断定だ!
 北温泉に下る斜面に入ると今度は赤い山ツツジが映えます。
 久しぶり長時間歩いたせいか右膝に軽い痛みが・・・・今日は杖がない、後悔。

北温泉
 宿にはいると開口一発、宿の女将さんから疲れた顔しているといわれた。
 全くもって疲れているのだ。 今日は車でないのでビールが飲める。
 誰かが見苦しいといっていた、温泉プール兼用の大露天風呂で一人緑を満喫。
 次に天狗の湯で寝湯を楽しんだダレモイナカッタカラ。
 北温泉から北温泉入り口までの山道はあまり整備されておらず、沢にかかる
 木の橋が腐れかかって危ない印象デス。

               かむろ