タラノキ山に誘われて【三鈷室山】

シモンさんの報告とRESにつられ、タラノキ山のある三鈷室山に出掛けました。
いろんな人に会え、またタラノキとコシアブラを拝見した有益な山でした。
こんな低山でも十分満足! 紹介下さったシモンさんに感謝デス。
********************************************************
【日 程】97年4月27日(日)
【天 候】快晴
【コース】鹿島(車)530→追分登山道入口815→伐採地840/920→山頂1000/1210
     →伐採地1240/1310→入口1335(車)→鹿島1640
【メンバ】単独
【山 域】阿武隈山地
【参考書】シモンさん報告#679
*********************************************************
530 出発
 コンビニによって、朝飯と弁当調達。 昨日アントラーズが勝ったのでスポーツ紙も。

710 トイレタイム
 里美村道の駅着。 鍋足山が良く見える。山桜が咲いており、奥久慈は新緑、春の風情。

810 登山道入り口
 登山道入り口が不明。大夫行きすぎて戻り、道標は無いが赤テープの目印のあるとこ
 がそうだろうと判断。 林道脇のスペースに車を置いた。815にスタート。
 車が一台程度は通れそうな林道を歩く。

824 ニリンソウの群落
 小さな沢の対岸にニリンソウの群落、沢を渡り写真一枚。今年初めてのご対面。
 すぐ行くと小さな養魚場(小池が一つ)。 次に杉林に道が入る。

840 タラノキの密生する伐採地
 昨年の花園で見たと同じような伐採地の雰囲気でタラノキが密生している。
 シモンさんの報告にあったのはここだと確信。 まだ芽のものが多く、一週間後が
 採り頃だろう。 大きめのものを少し頂こうと薮に入る。 相変わらず野バラの刺
 との格闘、苦手なのだ野バラは。 だからすぐやめて、一服休憩。

936 尾根
 沢沿いの道が終わり、尾根上の道に合流した。 ここまでの道はあまり歩かれておらず
 ワイルド的。但し赤テープが要所にあり、これだけが頼り。
 尾根道は雑木林の中でホントに不明瞭、木にかかれた赤ペンキがルートを示している。

951 広い笹の草地
 木のない草地の広場が山頂直下にある。 どうしてここだけ開けているのか?
 (山頂のNTT電波塔建設のためのヘリポートだったらしい)

1000 山頂
 広場からの急坂を登ったら電波塔のある山頂でした。 アマチュア無線の人達が居た。
 プラトー里見が良く見える。 奥久慈の山並も見えるがどこがどこだか不明。
 シモンさんの報告では鍋足が見えているはずだが・・・・・
 ここまで、舗装路が来ている。 石の祠と墓みたいな石碑がある。 その傍らには
 シャクナゲが咲いていた。 祠前でのんびりしていると、6人の家族が車できて、祠に
 供えもの御神酒をあげている。 訊くと、麓の里川の人達で、この祠と石碑は里川
 新田を開拓したご先祖様の墓とのことで、この時期が命日でお参りをするとのこと。
 御神酒とゼンマイの煮付け、栗おこわを頂いた。
 カンチュウハイとウイスキーでいい気分になり、昼寝一時間。 鼻が詰まって
 呼吸困難で起きた。 杉林の洗礼だ! 鼻水が止まらなくなる。 いい風だしね。
 下山することにする。

1225 尾根道分岐
 真っ直ぐ行ってみたら、笹薮がひどいので、やはり往路を忠実に下ることにする。
 白い石英の石が転がっている。この山の岩質を示しているのかもしれない。

1240 再びタラノノキ伐採地でこの山の主に遭遇
 薮の中におばさん一人がいて採取中。さすがに雨具と山鎌をもった完全装備だ。
 袋がいっぱいになっている。 根性! ここは彼女の秘密地とか、ヒタチナカから
 だそうです。 話を聞くと、このルートにあった赤テープと赤ペンキは今冬彼女ら
 のパーテイがつけ、刈り払いもしたのだそうです。感謝デス
 今日は山菜目的だそうで、旦那さまが養魚場に置いた車で待っているそうです。
 一緒に話しながらおりる。 採ったコシアブラを見せてもらった。 初めて実物を
 みた。 途中コシアブラの木があり、この木だよ教えてもらった。 有益!

1335 登山道入り口へ戻った 
 彼女の車のある養漁場で別れ、そして往路見たニリンソウに挨拶し、車に戻った。
 少しタラノメは採ったし、コシアブラも見たし、御神酒もいただいたし、いろんな話が
 聞けたし、面白かった山でした。 満足して帰路に着いた。