北温泉から三本槍岳・いま紅葉が真っ盛り
きれいな紅葉を見られなかった年はなんか大きな忘れ物を自分の人生
にしたような気になる。 シモンさんの報告の中に、中の大倉尾根の紅葉が
とても素晴らしいとの情報があったので、真っ盛りの素晴らしい紅葉を
期待してでかけました。 また、今回は極楽蜻蛉さん得意のMTBを使った
アプローチを試みました。
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【日 程】96年10月6・7日(日・月)
【天 候】晴→高曇り
【コース】10月6日
     鹿島1900(車)〜峠の茶屋駐車場2300(車中泊)
     10月7日
     駐車場600(自転車)〜北温泉615/630→中の大倉尾根→
     赤面分岐手前810/830→三本槍岳山頂910/1140→朝日岳1300/1310
     →峰の茶屋1340→駐車場1420/1440(車)〜北温泉1450/1550〜
     大子〜鹿島2020
【メンバ】単独
【山 域】那須塩原
【参考書】エアリアマップ那須塩原
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10月6日・日曜日
  土日と出勤し、明日は代休だ。 天気は下り坂だが雨ではなさそうなので
  退勤後、山の準備。 今回は北温泉から中の大倉尾根を登り三本槍岳。
  このコースは初めてで、三本槍は22年前の晩秋、甲子から黒尾谷岳へ
  縦走して以来になる。 カナのMTBを車に積み出発。
  到着した峠の茶屋駐車場には6台の車。 風がなま暖かく、薄曇りでクリア
  ではないが天の川、オリオンが見えた。
  ラジオニュースで巨人が勝って優勝したとか、中日相変わらずペケか。
  アンチ読売の自分はがっかり。

10月7日・月曜日
  5時40分日の出、朝日の当たった朝日岳から鬼面山の斜面の色彩
  緑と赤と黄色が素晴らしい。 駐車場上の斜面の紅葉も見事。
  今が那須の紅葉真っ盛り。 この時期きたのは大正解だ。
  関東平野には雲がかかり、遠望はない。
  コンビニおにぎりの朝食後、北温泉までMTBでアプローチ。
  全く気分爽快のダウンヒルで病みつきになりそうな初体験だった。

  登山口の北温泉にMTBをデポ。 12年ぶりだ。 泳げる露天風呂には
  だれも入ってない。 露天風呂横の橋を渡り、さほどきつくない斜面を
  登ったら、緩やかな傾斜の尾根道となる。 本当に歩きやすい道。
  黄葉のブナの木があらわれるが、会津の山みたいな巨木はない。
  
  やがて潅木帯になると、紅葉の茶臼〜朝日〜赤面の斜面が鮮やかに見えた。
  特に、ここから見る朝日の山容とその斜面の紅葉がすばらしい。 
  今年も素晴らしい紅葉を見れた事に感謝。 幸せだなあ。
  このコース、この景色、独り占めでした。

  清水平で峰の茶屋からの縦走コースに入り、なだらかな三本槍岳山頂には
  9時10分に到着。 高曇りで快晴ではなかったが、予想以上の遠望が
  得られた。
  北に、手前から旭岳・大白森・小白森の北那須の山達。次の奥に博士山
  ・小野岳・大戸岳・二岐山。 その奥に磐梯山・吾妻連峰・安達太良山。
  西に、流石山〜大倉山〜三倉山のいい山並みが間近、眼下に大峠。
  西南は、高原山・女峰山・真中子山・太郎山・男体山・奥白根・至仏山
  ・ひうち岳・会津駒。 
  南は、朝日岳・茶臼岳・南月山・沼原。 南月山から沼原の斜面の紅葉
  も盛りだ。

  雲の変化に連れ、刻々変化する展望を肴に、ビールとアイリシュコーヒー
  を頂き、登ってきた人達への臨時展望解説員とカメラシャッターボーイなど
  勤めながら2時間半があっという間に過ぎてしまった。
  この間、出会ったのは10パーテイぐらいで、登ってきては去っていった。  
  単独の人は3人だった。 尚、北温泉に下るパーテイが多かった。
  中の大倉尾根の紅葉が目的らしく、人気がある。

  気が向けば、大峠から三斗小屋温泉に向かい戻ろうかと思ってたが、
  山頂で長居をしすぎたので、縦走路から朝日岳・峰の茶屋経由で
  峠の茶屋駐車場に下りた。 朝日岳山頂付近からは結構な人出だった。
  途中、ガンコウランの実を20程度採取しおみやげとした。

  帰路、デポしたMTBを回収したついでに、北温泉(700円)により
  昔と全く同じで何も変わってない、風情有る天狗の湯を堪能した。
  泳げる露天風呂も入りたかったが、本日の最も過酷なアルバイトである
  長距離ドライブが控えているのでやめた。
  この辺の紅葉はあと一週後が盛りみたいです。 
  紅葉と大展望に恵まれ幸せな一日でした。