混浴文化がなくなった! 温泉めぐりの焼山ハイク

8月18日
 23年前秋田駒〜裏岩手縦走の時、泊まって感激した後生掛温泉には夕方着いた。
 旅篭部は満員の盛況、最も安いオンドル自炊棟共同部屋も入る所が見当たらない
 らしい、若干高いがオンドル自炊棟の個室が空いているとかで、そこにする。
 料金は4千円、約四畳の広さで、ござ床は地熱でポッカポカ、暑いくらいだ。
 楽しみの大浴場に入ると、噂どうり混浴ではなくなっていた。 仕切があり
 以前の広々が結局狭くなってしまっていた。以前のじいちゃん、ばあちゃんが
 おおらかに一緒に風呂に入っていた混浴風情がなくなって・・・残念至極。
 東北の混浴文化のよさがここではもうなくなってしまっていた。
 なぜがんばれなかったの!後生掛温泉! 混浴文化を残して置いて欲しかった。
 そんなことを感じながらも、ここはいい風呂です。
 カナは気に入ったらしく、2回も入浴し、寝た。カナにとっては初めての
 本格的温泉なのだ。

8月19日
 早朝、朝風呂へ、露天風呂からの空はいい天気。 女の露天風呂には誰も居なか
 ったので、お邪魔する。 なんとこちらの方が見晴らしが良いではないか!
 変な仕切をとっぱらってオープンにすれば男も気分良く景色を楽しめるのに!
 部屋に戻ったらカナが居なかった。 風呂にいったらしい。
 昨晩作って残ったあまりうまくないサケ雑炊を2人で食べ、焼山へ出発。

 道は広く傾斜も緩やかで歩きやすいので、カナは快調にとばす。ついていけない!
 国見台付近までのブナ林は立派、ブナはいい。 毛せん峠手前からははい松帯で
 見晴らしが良く、気分がいい。 峠からは八幡平、岩手山、秋田駒が良く見えた。
 新築されたばっかりの焼山山荘をすぎると、荒涼とした岩稜帯になり、先程の
 はい松帯との対比が面白い。 眼下に噴火口を望む名残峠にはさしたるアルバイト
 もなくつき、すぐ焼山山頂に登る。 山頂からは昨日登った森吉山が見えた。
 10時と早いが、ラーメンの昼食とする。 我々のみの静かな山頂だ。
 一時間ほどのんびり後、玉川温泉に向けて一気に下りる。 ここでもブナ林が
 見事で、木々に見とれてしまう。
 一時間ほどの下りで、湯治客と観光客があふれる玉川温泉地獄谷についた。

 結局、このコースで会ったのは3組くらいでした。 ブナ林、はい松帯、岩稜帯と
 変化があります。 後生掛からだとさしたる登りもなく楽です。 
 逆だと玉川からの登りが結構あるでしょう。

 玉川温泉大浴場は600円でした。 ここは後生掛より一回り大きく、
 まあたらしい木組の立派な浴場でした。 しかし、ここも中央に仕切り!
 男女別浴なのでした・・・・玉川おまえもか! トホホ
 入浴後、バスで車の置いてある後生掛温泉に戻り、今回の旅のメインデッシュである
 鳥海山に一路向かいました。
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【日 程】96年8月18〜19日(日・月)
【天 候】晴
【コース】8月18日
     森吉町こめつが山荘〜後生掛温泉オンドル自炊棟1700泊
     8月19日
     後生掛温泉720→毛せん峠855/915→焼山山荘935/945
     焼山山頂1005/1100→玉川温泉大浴場1220/1327(バス)〜後生掛温泉1350
【メンバ】かむろ、カナ(小5)
【参考書】東北百名山
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