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北から鳥海山を眺めると急傾斜の雪面が見える。この雪面を登って山頂に立ってみたいと以前から思っていた。問題はこの北面基部にどう到達するかである。昨日アクセスルートを自分で見つけようと挑戦したが駄目だったす。もりよし山案内人の福士さんが北面を滑るというので、これ幸いと同行させてもらいやんした。おかげで怪我無く無事に願いが叶ったのだした。感謝>福士殿。これから鳥海の北面を見るたびにあそこを登ったと目で追いかけられるなぁ・・・ 北面へのルート取りは丸森直下の滝のある沢に出るのがポイントだす。祓川からは降りていく感じだすな。途中の凸凹雪面で思い切り転倒したやんす。スカルパT4は滑り向きじゃないっす。靴のせいだすよ。本当は足前なんだすども。ガルモントだとなんでもない緩斜面にてスキーが絡んでしまったっす。頭を強打しなくてホッ。その代わり右親指を強打。サングラスも吹っ飛びました。本日一番の転倒でござんした。気をつけなくちゃね。ヘルメットはザックにあったのに横着しては駄目だすな。今年は雪が少なく雪面拾いに若干苦労した箇所もあったすが、昨日に比べれば楽々に北面中心部に入れたす。これも福士さんのおかげだす。福士さんのスキースライド幅がオイラより長いせいか、彼との距離は広がる一方だったす。それにしても北面内部からの外輪や稲倉の光景はいがったすよ。基部手前で本荘山の会のルート旗発見。きっと4月はじめに韓国の山岳会を案内したときのものだすべかな。 1400mの基部から山頂2200mまで標高差800mの雪面。遠くからは登れそうにない急傾斜にみえるが、基部からはさほど圧迫感は感じない。雪は概ね柔らかく、潜る雪で登りづらい。時折固い雪面もあった。正月以来のピッケルとアイゼン登行。今日の靴選択はスカルパT4。結果としてこれまでずっと使っていたガルモントの方が足が慣れていて良かったかもしれない。バックルの開放度が不十分だったせいか右足臑が痛くなってきた。風呂で見たら見事な靴擦れでした。ベロが臑に当たるがに股直登が辛く、なるべく斜登行とした。一歩、一歩、あせらず、あせらず。福士さんに遅れること約15分で新山山頂部に到達。今シーズンで最高のしんどさ、充実感一杯の登りだった。昨年は鳥越川からのピストン。今年はこれが想い出に残るハイライトだ。 虫穴岩から東斜面へ滑り出した。足は靴擦れと疲労でボロボロ。それにスカルパT4が重なり、滑りを楽しむ余裕無く、安全運転にて祓川に戻った。 |
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