稲倉岳・悪天と藪に勝つ 

吹雪で視界不良の山頂にて
東北の山ML庄内スキー隊メンバー
左からs氏、m嬢、i氏
戻った七曲り登山口、雪が約10cm積もっていた

もう登るところがない広い雪面。ここが山頂だ。タフな面々を記念写真。すぐ下降に取りかかる。アイスバーンに新雪約20cm。いい雪の条件。しかし、視界50m程の吹雪の中では斜面の凹凸不明で白の世界。広大な尾根。登って来たルートを忠実に引き返すのが最優先なのである。GPSをトラックバックにセット。最初の降りる方向をGPSで見定め、4人の目で必死に行きにつけた目印を探す。今日は滑りの歓声でなく、目印を見つけた歓声だ。秀山荘特製の腕につけるGPSホルダーは表面ビニールシートが反射し、読みとれず使い物にならない。仕方なく従来の肩ホルダー。目印ごとにGPSをホルダーから取り出すのに手袋を外し、また手袋をつけるのが非常に辛かった。秀山荘ホルダーを改良せねばならないねぇ。行きで苦労した656ピーク下の藪斜面手前で遅いランチとなった。さすがに656ピーク下までくれば気温が高くホッ。細かい湿った雪が威勢よく落ちてくるが山頂部に比べれば天国環境。風もない。目前の沢についているか細いスノーブリッジが持ってくれば楽に降りられるが、危険と判断し、藪突入。登りの藪こぎに比べたら月とスッポン。楽々抜け出せた。
 
摩耶山や朝日連峰の驚異の韋駄天、鶴岡のs氏。鳥海滝の小屋の常連、酒田のi氏。新巻鮭料理研究家、酒田のm嬢が集った。いずれも東北の山・メーリングリストのメンバー。s氏とi氏は初対面だが、メールを交わしているので昔からの旧友的雰囲気。s氏は滝の小屋から外輪を越えて百宅口への日帰りや肘折からの月山日帰り等、畏敬すべき体力の持ち主。長年一度はお会いしたいと思っていた方である。今回はs氏がテレマークスキーを始めたことにこじつけての記念山行企画。なんと登山靴にテレマークビンディングの組み合わせではないか!この組み合わせは凄い、これで旨く滑れたら鬼に金棒的や。s氏が下り苦労したのは道具のせいだす。足前は無関係だすよ。他の二人はプラ靴に山スキーだった。
 
土曜日のオイラは雨男か。いや雪模様の男になっている。で、今日は1日雪模様。今年はとにかく雪が少ない。稲倉の登山適期はもう過ぎ去ったのではないかな。例年に比べ異なる点その1は、七曲りの登山口まで車で入れ、付近の杉林が伐採され見晴らし良好。その2、スキー装着が七曲りを過ぎてから。その3、656ピーク手前の斜面で藪こぎ必要。ここで今日は帰ろうかと思ってしまったよ。その4、主稜でも灌木の藪がところどころ出ており、一枚の雪斜面ではない。まぁ雪が少ないので稲倉の違う光景が見られたよ。やはり稲倉は稲倉なのであり半端な山ではなかった。温泉までの運転中、足の筋肉痙攣予兆がずっと続いた。
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4月3日(土) 吹雪、風弱い  東北の山MLの庄内スキー隊3名と
装備 k2板 ガルモントシナジー靴
温泉 湯の台温泉鶴泉荘 300円  
七曲登山口710→稲倉山頂1200→藪の森1435/1515→戻り1550
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