肘折温泉から月山へ
辿ってきた念仏ヶ原からの道程
 

霞んでいた葉山が鮮明に見えてきた

27年ぶりに肘折温泉に泊まる。三春屋。昔どこに泊まったかはもう記憶喪失。新庄駅からの最終バスは旅を感じさせた。翌朝、朝市。もう天然舞茸が出ている。宿に登山口までの送りを頼んでみたが駄目だった。

林道を歩く約4km。時折雨が落ちてきて、珍しくザックカバーをつけた。1時間半で登山口。横浜車、栃木車、新潟車、山形車の4台。いよいよ始まり、しっかりした道。鈴をつける。大森山で展望が得られた。どこがどこかわからず。猫又沢手前で今シーズン初のブナハリダケとミズのタマコ、キクラゲを夕食に頂く。沢にて急におじさんが出てきて吃驚。念仏ヶ原泊とか。先に行ってもらう。

だらだらとブナ林。歩き甲斐は申し分ない。赤沢川にて横浜車の男女組(釣り)と行き違う。小岳手前に立派な標識板。いよいよ疲れて嫌になってきた。ようやく小岳湿原。まだかまだかと下っていくと突然左に小屋。湿原の入口にあったとは意外なり。すぐ外トイレと水場確認。残念ながら月山の雄姿は見られなかった。

夕食はブナハリダケ、キクラゲ、タマコ入りラーメン。ダシが出て美味。イタリア風リゾット。最後はただのラーメン。満腹。小屋の2階は単独2名の三人のみ。小屋の布団でシュラフ使わず。1階は栃木釣り4人と新潟4人。

朝、雨であった。快晴を期待したのに。弱い気圧の谷が東北南部を通過しているという。で小屋内で朝飯、ドライカレーとコンデンスミルクお湯。傘を差してお目当てのトイレは風情有り。雨具をつけ小屋をでる。

恐怖の木道が続いていた。ツルツルで危険。滑って腰をうつ。雨で滑らない木道が必要だ。一気の下り。周りの雰囲気は深山幽谷。立谷沢の清川橋は真新しく水平な橋だった。ブナ林の中、虫がうるさくなってきた。立ち枯れにウスヒラダケがビッシリ付いていた。おみやげに程々の量を。

千本桜手前にて昨日の吃驚おじさんに抜かれる。3時頃出ていった新潟組が降りてきた。青空も広がり、神社のある山頂部が見えてきた。最後の登りに熟したイチゴの群落。山頂部はもう人、人、人。奮発して小屋内でビールとカレーライス。徐々に鮮明になってきた葉山、直下の湿原と対岸の念仏ヶ原方面をスケッチして時間調整。

鳥海は雲一つ無く凄く鮮明。八合目までの石の道は長かった。GPSでの歩行距離は29km。バスで道沿いのブナ林を鑑賞しながら鶴岡に向かい旅は終わった。

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ひとり
9月14日(日) 曇り時々雨
肘折温泉830→林道登山口1000→大森山1025→猫又沢1140/1200→赤沢川1255→小岳1430→三ヶ月池1455→念仏ヶ原避難小屋1530
9月15日(月) 小雨のち曇りのち晴れ
避難小屋635→立谷沢725→千本桜955→山頂1145/1330→八合目1540
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