鳥海・湯の台斜面を滑る
 
大台野の牧場から鳥海山
東斜面にはまだ行ったことのない広大な雪面がある
今回は湯ノ台口と書いた『ノ』の真下の雪渓だった
 

昨夜は贅沢にも鳥海山荘に宿泊。月山の汗を流し、生ビール。夕飯の一番のおかずは鳥海山のパノラマだった。以前の山荘にも泊まったことが一度。あのときは追加料理を滅茶苦茶オーダーして呑んで食べまくり、従業員からかなり喜ばれたものだ。

今日も快晴無風。もう道に雪は無いものと勝手に来てしまった。立ち入り禁止の表示板。無視。先月この道を歩いているので、周辺の何気ない景でも、なんか思い出す。あ!ここが宮様コースの入口だ。橋を渡り上がっていくと、雪壁が。今年は月山同様、雪消えが遅いらしく、仕方ないから除雪した模様。数カ所雪壁。終点には十数台の車。新しい型のデリカ車・宮城(仙台)の人が準備中だった。

今回はGPSへの入力準備無し。トラックデータを採取するだけだ。昨年、この時期の雪コースは調べ済みだ。スキーを背負いツボ足。夏道の最初の雪面を上がって、今度は右の雪面を上がり台地に出る。後続の宮城山スキー男性と会話休憩。彼は本コース初めてらしい。百宅コースや中島台コースを吹き込む。

いよいよ最後の大斜面の登り。先月屋根のみだった河原宿小屋が姿を見せている。およよ最上部からパラグライダーが離陸。団体が煙火信号、ヘリが来た。遭難者救助訓練。今日は騒がしい。これも最高の天気のせいか。夏道を上がってきた二人連れ(テレ、ボード)と会う。昨晩滝ノ上小屋、今晩は唐獅子小屋という。またこちらに戻ってくるそうだ。

プラ靴で薊坂を上り下りするのはご遠慮だ。ここ雪面最上部がオイラの頂上だ。体力的には余裕。実質2時間のアルバイト。下りの体力がこんなにあるのも珍しい。夏ズボンに赤のスパッツをつける。これまでスキー用のオーバーズボンを使ってきたが蒸れるので今回から止めることにしたのだ。

台地までは適度な斜度と凹凸のない雪原。先行シュープールは一つのみ。皆さん稜線に行っているからオイラは2番目。気持ちよく小回りターンなど・・。夏道近くで登ってくるテレマークの若いカップル。そして、あっけない幕切れ。祓川より手軽ラクチン斜面だが、一気にすぐ終わる。

前回旨かったそば屋、そして鳥海山荘の湯で日焼け止めオイルを洗い流した。

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2003年6月7日(土) ひとり  晴、遠望無し、風無し
装備:二代目プラ靴(ガルモントシナジー)とカービング板
車終点810→台地910/930→薊坂直下雪面1100/1120→滑降→夏道1135→車1155
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