鳥海・百宅口から
 
最後の登りを喘いでいたとき
下の大雪原を振り返った
3人のスキーヤーが滑っていった 

鳥海町役場に前日問い合わせしたら、大清水まで除雪したとのこと。それじゃ行くしかない。相変わらずの長いダート。昨日冬タイヤから夏タイヤに替えたとき、締め付けボルトが2本折れたので左後輪は4本ボルトのみ。緩んで脱落しないかチト心配だった。

山頂がよく見え、東斜面に雪がべったり着いている。除雪された雪の壁50cm以下。終点の駐車場には7台ぐらいの先着。宇都宮ナンバーのボード若者2名が準備中だった。日が出て暑そうだったので、今日は嫌いな日焼け止めとサングラスのコンビ。ボーダーより先に出発。小屋から先は雪面歩き。ブナ林の中の雪はブナからの茶色芽だし落下物で一面覆われていて、日陰のせいか表面が固い。尾根に出ると日当たり良い開けた雪原。シール登行の夫婦を捉えた。夏日のようで汗がタラタラ。雪原が続く。一ヶ所急斜面のトラバース。唐獅子小屋直前で藪を巻く。小屋には先行の2名。もうビールを飲んでいる。上に行く気は無いようだ。以前登ったときもここからが勝負なのだ。一人で来ると途中でやめる言い訳のハードルが高くなってしまい今回もいくぞになった。

いやはや相変わらずの急登。広大な急斜面。10歩登って息を整えるペースになってしまう。外輪に人影がはっきり見え出す頃。テレ山混成3人組が滑ってくる。次にテレマーク6人組。最後に山スキー4人組。最後の気力でようやく外輪。山頂小屋への下り口地点。誰もいない。そして登って来る人影もない。ここがオイラの山頂だ。遅いがカップ麺、カレー。小屋までは広い雪原が続いている。薄いガスが沸いてきた。

すり鉢状の斜面に滑り込む。雨溝の凸凹あり。足の筋肉が疲れているせいか休みを入れながら大きくターン。すぐ小屋。スキーを脱ぎ藪抜け小屋に。朝会ったボーダー達がいた。今日はここで泊まりとか。また藪を抜け滑り出す。大清水小屋直前まで何とか滑り通した。

小屋には八戸からの団体がいて宴会の準備で大賑わい。日焼け止めを落とすため今日は鳥海荘に立ち寄った。露天風呂からは鳥海山が見えた。ここも電線を地下埋設すればすっきりした鳥海大パノラマが得られるのに・・・

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2003年5月24日(土) ひとり  晴、風ほとんど無し
装備:二代目プラ靴とカービングテレ板(ウロコ無し)
大清水登山口845→唐獅子小屋1130/1150→外輪1340/1410→滑降→大清水1530
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