中島台林道を電線目印でダート林道に入る。すぐ雪で車はここまで。先行車一台。カメラマンが山スキーで先行した。次にまた一人。ツボ足単独登山者。カンジキなしでピッケルのみ。我がパーティは久々に少人数。クロカンスキー2名、他4名はウロコテレマーク。
シールなしで出発。ダート林道の本道に合流したらすぐ雪が無くなりスキーを脱ぐ。少し行ってまたスキーを装着。鳥越川沿いの雪の林道を辿る。水芭蕉の花、そしてアガリコが出てきたら獅子が鼻の取水口。中島台への急斜面沿いに辿ると出ツボ。とても水量が少ない。
中島台へは急斜面沿い進み、いつしか沢状になり、その沢をつめて上がった。その傾斜はさほど無くウロコでもジグザクでいけた。広大な中島台。ブナの純林、とても奥深い森。ここには熊親父の中島一家が住むという。引っ越しテープの目印が出てきたのでこれを利用する。左右に沢が迫ったカラ川にでて、斜面を行くと、右手に岩壁が迫ってきた。稲倉である。遠くに丸森。康新道直下の岩壁。山頂部の雲はなかなかとれそうになかった。非常になだらかな雪原地帯が大水場。なかなかのロケーションで気に入った。この谷を辿れば千蛇谷か。大滑降か。いつかここに泊まって屈指のロング滑降に挑戦したいものだ。
滑降は腐れ雪。でも真冬の深雪や、がりがりのモナカ雪よりオイラは好きだ。なだらかな雪原や広い樹間をまぁまぁ快適に降りた。
|