ここ数年心の奥で気になっていた雪のついた中の大倉尾根。ようやく実現の運びとなった。この尾根は広く、傾斜も緩く、スキー向きと睨んでいたのだ。ここからの那須連山パノラマは期待どうりに第一級だったが、アイスバーンの混じった斜面滑降はおいらの技量を越えていた。
レンタカーを使ってのアクセスは初めて。国氏とは久々の山行。彼はスノーシュー、おいらはウロコ付きのテレマークスキーに初代のプラ靴なり。車中、彼が夏に行った西穂ジャンダルム奥穂の状況を聞く。ザイルなしでも何とかなるとか。ともあれ関東はやはり暖かい。マウントジーンズスキー場には多数の客。いやはや、なんとも遅い出発だ。那須の山々がクリアに見える。スキー場売店ではおにぎりは売っておらず、ドーナッツを調達。スキーゴンドラ料金は片道千円。国氏は往復1300円。
ゴンドラ終点から上部リフト降り場に。降り場手前にスノーシューのトレースあり。これを辿ることに。雪は締まっていてほとんど潜らない。木々があまり密生していない山毛欅とダケカンバの森。やがて那須のパノラマ。茶臼、朝日・・。結構鮮明でラッキー。樹林を抜けると表面が氷結したものとパウダーが混じり合った雪の斜面。先行のスノーシュー三人組がランチ休憩中。スダレ山の急斜面をジグザクに登る。完璧なアイスバーン斜面。赤面への分岐上でスキーデポ。ツボ足でスダレ山直下まで。今日は余裕みてここでやめた。
アイスバーンを滑る技量もないので安全に急斜面はツボで降りて、ランチとした。先程の三人組からスキーは滑るためにあるのでないのとエールをもらうが、おいらは登る用具なのよと返した。二人連れの山スキーヤーがスダレ山斜面を降りて、スダレの右斜面は最高という・・・。国氏には先に降りてもらい。滑りの準備だ。シールを外す。バックルを締める。いよいよだ。アイスバーンはスピードが出て怖いくらい。パウダー部分で急ブレーキがかかる。パウダーとアイスが混じり、いやはや難しい。あっという間に樹林帯。重い雪に変わってスピードが出ないので助かるが、木が邪魔になる。途中国氏を追い抜きスキー場に着いた。なだらかな斜面なのに春山のザラメと違い、雪質の変化が大きいこの季節の滑りは技量を超えている感じだった。やはりスピードが出ないシール滑降の方が良かったかな。
ゲレンデは多数のボーダー。人が多いので降りるのに大変気を使った。まぁこんなに人が多いとこで滑っているものだ。ともかく無事おりて、ホッ。
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