北沢峠は２度目になる。１４年前のＧＷ、Ｓと一緒に戸台からこの峠に入り、甲斐駒をピストンした。このときも翌日は仙丈のつもりだったのだが、体力消耗で仙丈はまたの機会にしたのである。

そばを食い休んだら、なんとかあと３時間はＯＫそうだ。札幌男は沢を上がって小屋に行くという。こちらは尾根から向かうことに。風が抜けるシラビソの中の歩きやすい道だった。五合目で本道と別れ、藪沢方面へ。

こんかい初めての大きな流れ。早速、まとわりつく汗の臭いから逃れるために、体を拭き洗い、シャツ水洗、着替えてセイセイする。付近にはナナカマドの赤い実、アキノキリンソウ、トリカブト。

馬の背ヒュッテは混んでいた。団体含め６０名程度。料金は７５００円、350ｍｌビール６００円。夕飯はカレーでおかわり無し。朝は弁当。夕飯まで外でスケッチと水割り。持参したスコッチが減らない。酒を飲む相手がいないせいかな、それとも酒飲む気力がげんたいしているのか・。今日もやることがないので７時就寝。

月明かりの中、ダケカンバの暗い道を登る。この雰囲気は７年前千枚小屋から千枚岳を目指した時を思い出させた。仙丈小屋は展望がよく雰囲気の良い場所にあった。出会った管理人から８０００円で食事ＯＫとのこと。次回は必ずここに泊まろうと決めた。山頂には途中追い抜いた札幌男がいた。昨日と同じく素晴らしい展望。近いせいか中央、北アルプスが大きく鮮明だ。恵那山含めズラズラ・と山ばかり。降りるのが惜しいくらいだ。

小仙丈では最後の見納をして、一気に北沢峠まで下った。広河原までのバスは７５０円。広河原からは乗り合いタクシーで甲府へ（２０００円）。市内の草津温泉で汗を流した（３５０円）。