この山は高さで太平山地の第三番目。秋田県の山に紹介されている西木村からのルートもかなり藪化して登るのは大変らしい。昨年、阿仁町からのルートが新設されたとの情報に基づき出かけることにしたのである(師匠企画)。
7時に水明亭を出発。道の駅「あに」のある比立内から河北林道を少し走り、小岱倉沢林道へ左折した。整備されたダートを13キロほど走った。終点は10台位ほど駐車可能な広場。途中には伐採の作業場があった。ここはなんか奥深く、人の出入りが少ない山菜の宝庫かと思わせる(林道沿いにウド、フキ、ミズが多数)。先客の車3台、岩手ナンバーだ。まさかこんなマイナー山に先客がいるなんてと驚く。
登りが続く樹林帯の道は刈り払われて幅も広く迷いようがない。しかし人が少ないせいかしっかり踏み固められた道でなく、笹の切り株が顔を出している。転ぶと危険な道である。出発地点が曖昧なため、どこを登っているのか地図上では把握できないもどかしさ。濃密な笹藪がある脇の山道には、大きな熊のウンチが結構ある、ある。笹の繊維が主体のウンチ。こんな数のウンチ(10個ぐらい)をみたのはここが一番。この周辺は熊の縄張りなのだ。
主稜線に上がる手前でトランペットが聞こえてきた。これは西木村から登った藪好き4人組が展望地・堀内明神で吹いていたものらしい(山頂にいた盛岡組から聞いた)。山頂には盛岡からの6人組がランチの最中。先ほどのトランペット組を合わせて今日の大仏岳は過去にないくらいの大賑わいだろう。彼らも新道の情報を入手しての三度目の正直で登ったとのこと。盛岡O氏からポケットGPSを見せてもらった。雪山では抜群の威力だそうだ。それは先日の父の日、娘に欲しいもの候補に挙げ、ねだったものだ。その後娘からはなんの音沙汰もないトホホ。O氏から登路のGPSデータを後日送信してもらうことにした。
帰りは完全な山菜モードとなった。まずは熊のウンチ場の笹藪に突入しタケノコ採取。笹藪は苦手だが、カミサン向けに少し参加した。
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