奥阿仁の源流探訪は安の滝上部に続いて２回目なり。道路崩壊で歩道
始点の広場までは車で行けず、歩行２０分手前程の地点に車を置いた。
道々、ヤマブドウなどの山の幸を探しながら歩く。人が多いせいか実は
なかなか見つからなかったが、ようやく一房のヤマブドウにありつく。
歩道入口には仮設トイレと大きなダートの駐車場と案内板。
真新しい橋を渡り歩道が始まる。かなり整備が行き届いている道だ。
二の滝は階段状の石からなる滝でこの辺では珍しい。幸兵衛の滝からは
断崖を巻くような尾根の急登の道。時折、獣くさい臭いがした。熊の
縄張り圏にお邪魔しているのだ。尾根を登り切ると、森吉の優美な姿、
素晴らしいブナ森の紅葉、滝の上流の一枚岩盤の綺麗なナメ沢の光景が
待っていた。紅葉はまだ早いだろうと、期待もしていなかっただけに
うれしさ倍増。赤、黄が混じって見応え十分、今年初の森の紅葉だ。
ナメの支沢を辿って、滝の最上部の確認後、本流を遡行。ナメの沢
と周辺の紅葉が気分をハイにしてくれた。やがて、林道のコンクリート橋
が現れた。この周辺はもう平坦地形で、沢もなだらか。
１０分ほど行ったところで引き返し、平坦部でランチとした。
紅葉に囲まれた滑沢での食事は最高の贅沢、至福の時間。