- 勤労感謝の日は明るい光で目が覚めた。久々の快晴。ここ秋田は日本海沿岸特有の雲が立ちこめ雪がちらついた暗い冬空が続いていたのだ。
- 当分こんな快晴は期待できない、もちろん晴れた日の義務の決行だ。
- 行く当てのない時は太平山地だ。旭叉からの奥岳か、初めてのスキー場からの中岳か悩みながら運転。結局、初物にした。登山口までの林道入り口が分からないので、オーパススキー場に車を置いて、久方ぶりにゲレンデを登った。ゲレンデ整備中の人に道を聞いたら、登山口まで送って頂ける事になった。感謝・・・
- 登山口には車が4台。ブナ、ミズナラ、杉の混成林からブナの純林となる。厚い霜柱を踏むのは今シーズン初めてだ。前岳女人堂からは鮮明な展望、秋田市街、男鹿半島、鳥海山。いつも太平山地にきている兄さんから冬場はスパイク長靴が最高。そういえば登ってきた3組のパーテイはすべて長靴だ。ここからの落日と鳥海の景はいいよと薦められる。皆さん定年過ぎた元気な人達である。
- 中岳山頂直下にある三角井戸。ここは山頂の神主が太平山地で最もうまい泉といったやつだ。なるほどまろやかである。今日のおみやげはこの水とする。中岳山頂には避難小屋的な社があり、展望もいい。今日は雪化粧した岩手山、秋田駒がクリアだ。太平山の雪は消えたようだ。
- 無雪期の中岳に初めて登ったという夫婦と話す。冬は毎週ここに来るという。ルートはザブーンに車を置いて入れるとか。長靴で十分らしい。俺もそうするかな。
- どこかで見た大兄さんが登ってきた。そして奥岳から夫婦が下りてきた。なんと、旦那は先日旭岳でワインをいただいた親切な人だったのだ。先程の大兄さんとは顔見知りらしく、南アルプスなどの話をしていた。そこで思い出した。大兄さんは昨年雲ノ平に行ったとき、笠新道の下りで一緒になった人だった。そうそう無料の新穂高温泉で大兄さんの石鹸を借り頭を洗ったのだ。
- 早速確認。間違いなかった。なんとなんとの遭遇なり、うら若き女性であればこんな偶然から恋に落ちそうなドラマチックな再会ではないか。大兄さんの名前は鈴木さん、先日会った旭岳兄さんは門脇さん。鈴木さんは今年も北アにいったらしい。今日もあの時と同じダブルストック。
- 雪山はやらずに冬場はスキー専門とか。
- しばし歓談のあと、門脇夫婦は県民の森へ。鈴木大兄さんは笠新道で見た早いテンポで下りていった。私は最後ゲレンデ歩きで車に戻った。今日は知りたかった太平山地の冬山情報をゲットし、また旧知との再会もあり、心あたたか。
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